« ルイン・ドライバー | トップページ | Open your mind »

2009年10月22日 (木)

遠ざかる空

Dscf3332

逃げるみたいに遠ざかる空
見透かしたように流れていく雲
山は白い余暇を前にして1年かけて用意した衣装を競い合う
この景色をどれほど見たことでしょう
その何度かは 旅立っていった“あなた”と見上げたものです

Dscf3348

あなたが初めてここに来た日
まだ、見ることを困っていたような眼差し
捉えるものを捉えきれない小さな手
そんなあなたを迎え、思わず声にならない歓喜の声を上げてしまったものです
聞こえたはずもありませんが…

Dscf3335

あなたが その足を自在に使うようになり
今日のような空や山を見上げた日
その目に映ったものを言葉にできなくてカリカリしていたこと
近くの川の水が留まることなく流れていくのをただジッと見下ろしていたこと
そんな様子をこの窓から見つめていたものでしたが
その時と同じ景色がここから見て、つい思い出してしまいました。

Dscf3336 柱の線がその間を広げ始めて
塊のひとつに過ぎなかった私のところへあなたが来ました。
私があなたのものになった日
それもつかの間、夜の帳(とばり)が下りる頃には、母の元へ
私があなたの夜をいさめるには まだ器が相応ではなかったのでしょうか。

夜の寂しさより、心の平安を愛すようになって
あなたと過ごす時が増えた始めた日
たくさんの写真が壁を覆いました。
あなたは写真をながめていただけかも知れないけれど
私自身が見つめられているような不思議な気分になりました。

Dscf3338 あなたの伸ばす手がずっと近づいてきた日
喜び 悲しみ 迷い 嗚咽 静寂 怒り 憂鬱 後悔 妬み…
人には見せないあなたの秘密を共有しました。
それをあなたが望んだのかは計れませんでした。

そして唐突な あまりにも唐突な別れの日
あなた自身も思いもしなかったような…
あの時も空は今のように遠ざかり
雲も何かを見透かしていた…。

Dscf3339

Dscf3340 今もあなたは、この遠ざかる空に思うことがあるでしょうか
見透かした雲を見上げるのでしょうか
山は今日も忙しく衣装替です。

いつか いつの日か
この身があるうちにひと目あなたに会えるなら
私を懐かしく訪ねてくれることがあったなら
とても嬉しく思います。

何も語らず、単に包み続けた私。
小さな一間ながら、あなたの城であれたことだけが誇りでした。
それが「一間の部屋」としての私の想い出…。

Dscf3349

あと何度、この景色を見ていられるだろうか─

|

« ルイン・ドライバー | トップページ | Open your mind »

コメント

ルイドラと平行してルイドロも進めるんですか?

それはネタ底なしのねこんちゃんでもゆるくないですよ。

投稿: カナブン | 2009年10月28日 (水) 20時57分

いちお「ルイドロ」が入口なので。。。
「ルイドラ」の直リンクどこにもないんです。

投稿: ねこん | 2009年10月29日 (木) 12時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ルイン・ドライバー | トップページ | Open your mind »