鮮やかな地獄
●へ
いつも元気な●は
最近、どこか弱気が見える
2年前はまだまだいけいけだったョネ!
もうあの時から10年くらいたったような●に
最近はそう思います
母は心配はしていません!(何事も経験)
あなたを信じているから
まだまだ地獄があるんだョ!
母もあなた以上に年(歳)の分、地獄を見たし
体験もしてきました。
みんな体験または経験をしているのです。
それ以上の人々もたくさんいるのです。
まだまだ●は幸福だと思うョ!
母の声を聞きたくなったらいつでもTEL下さい!…
戦後並とも言われる景気の低迷。
失業率6%台も間近と言われています。
新卒者の就職内定取り消しや自宅待機。
とりあえずの就職内定率を誇る学校もその内訳には微妙な感が…
『ボーナスでるだけマシと思わなきゃ』
『時代は変わったんだよ…』
戦いを忘れた群れが四列縦隊で進む様
うつろな目 うつろな子どもの目 うつろな芽生え
リアルと見分けの付かない敵に無制限な銃を向けてうつろに撃ちまくる。
『あっ!民間人だった』 減点…
時間を縮める機械 時間を省略する機械 時間を先に進める機械
何も変わらないようでいながら人は機械の一部になって機械に奉仕してるみたいだ。
気難しい機械 気難しい自分 気難しい夢
それでも手放しがたい恍惚の桃源郷。
ショボいユートピア ダサいフロンティア マイブームなサンクチュアリ
ひとりだけの夢 ひとりだけの居場所 ひとりだけの応接間
ホラごらん…居酒屋のウリだって『隠れ家の雰囲気』だってさ。
人生に借りがあるのか 貸しがあるのか
手の届くものが取れないみたいで 実はてを出してもいない
心の傷だけが生きている証明のような気がして、癒えた傷の痛みさえ懐かしくて懐かしくて…ただ懐かしくて
でも案ずることはありません。
時代の良し悪しに関係なく、何時もたわわの実りを得る人もいれば、空の器をただ眺めるだけの人もいるのです。
自分も含めて、みんなキリギリスなのかアリンコなのかさえも判りません。
いくら時代が良くても世を儚みたくなる人はいたのです。
始まりから極論 そして弁解
実りは餅撒きのごとく手が届いた人のところへ
そして痛みは皆に公平に分配。
傷つけられる覚えの無い人まで平等に
広い空 新緑芽吹く広大な北の台地。
北海道らしい風景の中に北海道の象徴らしくサイロと牛舎がポツーンとたたずむ。
いるはずのものは居らず 住んでいるべき人も忘却の彼方。
ただ そこに営みがあった証明だけが現代遺跡のようにそこに存在するだけ。
さても その大地の同胞(はらから)にブルーの不似合いな袋が大量に置かれてる…。
『また、不法投棄か…』
近頃は、ごみ排出も有料化の市町村もほとんど。
それほどに地域財政も逼迫しているわけ。でも処理費用は行政との折半(税金)です。
分別もルール化しているから指定外物の混入は回収されません。
だからといって他所の町に置くのは筋違いですよ。
でも よくもまぁ こんなところまで……?
違う…ごみじゃない
きれいにたたんだ衣類 子どものオモチャ 布団や日用品…
不要になったというよりも 手身近な荷物入れにしたような感じ。
束ねられた書簡はライフラインの支払い催促通知と供給停止勧告。
それら全てが仮にここへ置かれたのか 用を無くしたのかは計れません。
地獄 生き地獄にいた
それが自ずからはまり込んだ地獄なのか すべからず堕ちてしまったところなのか…
とりあえず逃げ出した道行の途中がここであったことには違いありません。
地獄と天国が絶えず交差するこの世。
まだまだ捨てたのもじゃないと…思うけれど
この有様を前にして何す術も その力さえも ましてや救う手立ても そして行方さえもわからない自分には
ただ静かに涙するほかに なにもできません。
空の財布の中に 母からのせいいっぱいの励ましが記された言伝が残されていて…
地獄と称された大地に春は芽吹き 雲が青空を流れていく
あまりにも美しい地獄絵図は 昔からそうであったように
未来にかけて地上の出来事に無関心です。
寛大に残酷に実り 癒し続けていく
春の香りは “甘く危険な香り”…なのかな
地獄から何とか抜け出せていられればね。
それだけは祈ります。
救済が流行とは無縁なものであり続けますように
生意気言ってすいません
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コメント
サタンは、寂しい気持ちを抱えっ。。。天を見上げて居ました。
サタンの笑顔を、みた事がなかっただけのようなぁっ
投稿: 原野 | 2009年5月17日 (日) 23時15分
サタンも入れ替えるとサンタです。
そういうこと言うと叱られる。。。
投稿: ねこん | 2009年5月18日 (月) 00時06分
不法投棄マニアは我々以上に、廃墟の場所に敏感なのかもしれません。
昭和の遺産に残る平成のゴミほど似合わないものはありませんね。
投稿: カナブン | 2009年5月18日 (月) 22時33分
この手紙は心に突き刺さりますね・・・。
財布に入ってたってところがまた・・・。
それすらも捨てざるを得ない地獄・・・。
投稿: アツシ | 2009年5月18日 (月) 23時49分
ここは普通の人が通る道でもないんですけどね。
アツシ様>地獄から抜け出すための厄落としかもしれません。
そう思っておきましょう。
そのときが地獄でも、いつか思い出の語り部になればいいと思います。
投稿: ねこん | 2009年5月19日 (火) 12時56分
人材不足の介護業界もみんな殺到するとどうなるのでしょうね。
投稿: ねこん | 2009年5月20日 (水) 13時08分