フルート
そもそも、人類の音楽の歴史の上で最初の笛は縦笛だったのでしょうか?それとも横笛だったのでしょうか? 楽器の演者は、しばしば絵や彫刻のモチーフに用いられます。それが『笛』の場合横笛が大半で縦笛というのはあまり見かけられません。
縦笛のポーズはシンメトリー。横笛のポーズはアン・シンメトリー。左右対称が一番安定しているにもかかわらず、絵画の分野(デザイン的なものは除く)では、画面全体が左右どちらかに片寄った構図をしています。
それが風景だった場合、片寄らせることで遠近感に変化が出て広い空間が演出できるように感じます。
しかし、彫刻に於いては造られた対象が空間を演出しなければならないためにアンシンメトリーなポーズが多くなっているようです。かつ、正面よりのポーズよりも片側に寄ったポーズの方が性格的なものも見えてくるようです。
人の体は完全ではないにしても左右対称。でも自然の摂理からすると必ず対照的なもうひとつの存在があります。
『大人と子ども』『若者と老人』『光と闇』『山と谷』『にゃんことわんこ(?)』…
そして種の基本である『男と女』。対照的であり半対照的(相反するという意味ではなく)。
フルートを吹くの少女は、遠くを見つめている。縦笛(リコーダーなど)だとうつむきかげんのところですが、横笛であることは手元、即ち自分の目先(現在)ではなく遠く(未来)を見ていることになります。
その笛の音は今を讃えているのか、未来への夢と希望を奏でているのか、それは少女であることが物語っています。
輝ける未来のある少女。そして女性は愛と平和の象徴。その視線の先に明るい未来以外になにがありましょうか。
こういう文を作っていて、ちょっと思った。
オカリナは、縦笛?横笛?
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コメント
オカリナは土笛だそうです。
投稿: haru | 2007年11月15日 (木) 01時09分
オカリナを作るときの調音はどうやって決まるんでしょうね。
ピポー!
投稿: ねこん | 2007年11月15日 (木) 08時26分