洞窟学園 ②
1階に入るとおよそ学校らしくない状況です。ホテルの備品らしきものが大量に山積みされています。ここは、学校ロビーだったようですが、うず高く積み上げられたマットレスやソファー・冷蔵庫など…
もしかするとホテルではなく、寮の備品であったのかもしれません。
明け方まで降り続いた雨は、数時間経ってもアスファルトを湿らせたまま。節度なく伸び放題になってしまった校庭の木々も緑が鮮やかに輝いていました。その木々に囲まれて、なおかつぎっしり詰め込まれた物で薄暗いロビーには、級友たちの集いの面影も無いほどかわりはてています。
外からは伺えませんが建物が激しく崩壊しているようで、奥の廊下は、雨水が浸水して水溜りができています。数階建ての建物なので1階まで雨水が侵入してくるのは考えにくく、地盤沈下か何かで基礎の破損箇所から侵入してくる水が1階を汚損させているようです。
非常にカビ臭く、床のタイルもヌルヌルするので転んでしまうと大変切ないです。
職員室らしき場所。学校の大きさから見ると小さな職員室です。専門学校は外講師も多いことがあるので、充分な広さなのかもしれませんが現代建築にしては、らしくない造り。
激しい湿気のため天井も剥がれて、どこからか滴り落ちる水がストーブの煙突にあたり「タン…タン…タン…」と無音の時が止まった空間に切れ目を入れています。
奥に階段を見つけました。上階は光が充分に入るようで暗闇に慣れた目を刺激します。ところが階段を登りきったあたりから突然空気が変わります。まるで温室のような…
ムッとした空気の中を進むと湿気で苔だらけのようになった廊下です。窓が閉められたままなので夏場の陽射しが建物全体を温室のように高湿度にしていて、建物の廊下を勧めている…そんな感じでしょうか。廊下の奥から「ピチョン…ピチョン」と雨だれのような音。まるで洞窟の中にいるようなそんな雰囲気です。湿気が強いため生暖かいというよりも蒸し暑い。今年の夏も暑かったせいか日中の屋内の温度上昇は、ただものではないのですね。
教室のひとつに入ってみると教室らしく机や椅子があります。専修学校のためクラス人数はさほど多くしていないのか20名程度の机の数。教壇の上には黒板ではなく、ホワイトボードが据えられて、けっこう近代的です。あるいは簡素なのか…
隣の教室は実習室で、パソコンが数台。大半は運び出してしまったのか数台だけが残されています。壁には授業で作ったプリンタ印字の絵が張り出されています。決してレベルが高いといえるものではありません。現在見ると落書きレベルの作品ばかりですが、当時のマシン能力やソフト、プリンタの性能などを考えると、この程度でもかなり面倒な作業には違いなかったことでしょう。
まだ、時代的に情報処理系というよりパソコン教室だったのでしょう。
あまり古い型のパソコンのことは詳しくありませんが、残されているテキストによると使用機種は【QUEEN(FM16βシリーズ:テラ)日本語ワードプロセッサ】とあります。
文字の網掛けの仕方とかプリントの仕方程度を数回かけて習っていたようですが、近隣社会にパソコンが入り込む以前の地域には早すぎたハイテク授業には違いなかったのかもしれません。 (つづく)
【おわびとお願い】
先週末より、体の不調とネット環境の不調で更新が滞ったことをお詫び申し上げます。
何分、解熱剤が切れるとぐったりの状況でした。ゆっくり休んで、合間に更新を…と入力をしていましたが、当家のネット環境がPM7時前後からAM8時前後に回線にノイズが入り込み、ネットどころか電話も使えない状況になります(通話不能でノイズがブチブチ入る。スカパーも同一回線に繋いでいますが、それぞれを外しても改善しませんでした。使用TA:Aterm IT31L回線不調になるとACTランプ点滅、リセット他も改善なし、)。携帯で家に電話すると家の電話機が故障の恐れがありますとアナウンスが流れますが、日中は全く問題はありません。
結構ローカルのため、ISDNを利用していますが、故障依頼をして診断しても日中は全く異常なし(TA・保安機・増幅器・ケーブルを含みます)。特定の時間帯に何かが回線に干渉していると思われますが、いまだ直接原因を特定できません。近所になにか干渉するものがあるのかな?
経験のある方がいましたらご助言お願いします。
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