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2007年10月15日 (月)

ケミストリーが出る学校 ②

『祥栄(しょうえい)の里』。この学校の今の名前です(看板は祥栄館となっていますが)
絵画・木工・絵手紙・紙細工・版画・写真・メタルアートなど日曜芸術家たちの集う公開式の工房が学び舎の現在の第二の人生です。

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Dscf2655  人生? そう、学び舎は人ではありませんが、その姿は人と例えても良いくらいイキイキしています。閉校の悲しみも何処へやら…と言えるほどに。
滑稽なくらい飾り立てた教室の入口。でもここにランプが下がっているのも悪くないな…そんな気がしませんか。
 閉校後、しばらく閉ざされていた扉は、名も無き作家たちの呼びかけで再び門を開くことになります。初期は数名の作家達に教室が割り当てられ、ここでたくさんの夢の結晶が現出しました。びっくり箱ともいえるくらいに…

 体育館を利用した管内作家とのコラボで、「ルイドロ」既出の「マザーグースの教室」との学校交流と言うべき合同展も開かれました。

 現在の校舎落成は昭和32年ですが、内装や床の修復は存校中に成されていたため、古い感じがありませんが、その分明るく感じますね。

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 授業は自習時間ばかりの学校。それも図工と昼休みとクラブ活動ですが、図画工作好きな元小学生に運営される学び舎は活気に満ちています。
 この「祥栄の里」、光熱費の関係で長い冬休みがあります。 そして登校日は土日のみになっています。ただし、一日留学はおおいに歓迎されるので近場に来たときは寄ってみてください。(今年はそろそろ冬休みに入ります)

道東自動車道芽室インター下車。南に向かって右を少し入ったところにあります。
ケミストリーの面々は学校のその後は知る由もないのでしょうが…

きっと永遠なんて言葉は 勝手気ままに書きなぐった
未来を語るためにあるんじゃないね
通り過ぎてしまった過去たち
もう戻れない瞬間に ひそかに感じていたもの…

【CHEMISTRY/Point of No Return】

 いま側にあるものは『なんとなく永遠』を感じてしまいます。頭の中ではそう思ってはいなくても。
いく世紀も前のものも存在しますが、大半の身近なものは、いくら古くとも数十年。
 通り過ぎてしまった過去の語らないものたちは、寡黙なのではなく、我々がいかにその語りを感じ取れるかということなのでしょう。

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廃材から作られたクリーチャーたち(販売もしています。)

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喫茶兼ギャラリー 素敵な廃屋の絵もありました

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正面入口 とても廃校とは思えないくらいに塗装などのリフォームされています

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元音楽室へ通じる渡り廊下 実用的な木工作品が並びます

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体育館に残る生徒の協同作品 プール授業の風景

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校庭の流木アート 自然もまた有能な彫刻家です

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悲しいかな、学校がその後形を変えても『廃校』の名は変わりません。
それは、学び舎が地域の悲願と尽力によって誕生したもので、地域の宝であったからです…

いいえ、宝は中に入れる子ども達のほうで、学舎はその宝箱なのでしょう。

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