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2007年9月28日 (金)

幽霊ホテルと呼ばれて… ⑤

そもそも、幽霊は寂しいところに出るのか?
幽霊が出るから寂しくなったのか…

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Dscf5149  建物は、人を含めた回りを記憶する。それは、こどもの日の柱の傷や落書き、悪戯の障子の穴のように具体的なものもありますが、静かに…それは乾いた土に雨が染み込むがごとく行われていくようです。
 何かのきっかけが、その記憶回路に触れたときに現出するのが、あるいは『幽霊』と呼ばれるものかもしれません。
 そうでなければ呪いの一念があるにしても軽率過ぎるほど世の中は幽霊だらけということになりませんか? 霊を愚弄する気はありませんが噂を真実とするならば、呪われて然るべき者は既に呪われていなければなりません。

Dscf5164  このホテルは、業績不振のためやむなく閉鎖されました。幽霊が出るため皆逃げ出したのではありません。時代を作り、時代を見届けることなく沈黙したのです。
 ここでは結婚式披露宴も行われ、幸せを誓い合ったふたりと祝福する大勢の笑顔があふれた場所でもあります。
 思い出のホテルが今では幽霊ホテルだなんて笑い話にもなりません…

  幽霊とかUFOとかUMAとか超能力とか世の中は不可思議なもので溢れています。
人間の想像力は、ずーっと先に行ってしまってそれらのものは、銀幕の中などにあたかも現実のように現われては消えていく…でも、その確信には未だ触れていないだけに心くすぐるのかもしれないですね。
 『心霊』を探る旅は、ある意味現代の民話を探る旅でもあるのでしょうか。
さすれば我々の廃墟物件を訪ねる旅は、記憶の再生の旅と言えるのでしょうか?

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Dscf5213 その答えは摑んだようで、まだ摑みきれていない。
 何か宝探しのような感もあります。
 自分の記憶の底にある、無くした引き出しの鍵を探している気がするのかもしれません。
 そんな『デジャヴ』というような感覚が癖になったのかな。

 まだ、物心付いたか付いていないかの頃にここへは来ているらしいので、このホテルに関しては、『デジャヴ』は当てはまらないでしょうが…

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 ここでの少ない記憶は、自分の頭ほどの大きさで栗の形の堅焼き煎餅を一生懸命食べていたことです。

乾ききった浴室を見ていたら、記憶の引き出しが、ひとつ開いた─ 

 

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コメント

私は一生行けない物件ですが、リアル体験した気分になれました。
先輩の姿も『デジャヴ』として監視カメラに残るのですね、それでこそ先輩です。
私も監視カメラ物件に行く気になりました!

投稿: カナブン | 2007年9月28日 (金) 08時26分

残念ながらねこんは残っていません。それは、プチ心霊になって入ったからです。今夜、師匠の枕元にでも立ってみましょうか…

投稿: ねこん | 2007年9月28日 (金) 20時07分

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