レジェンド・オブ・バリバリ ②
おや? 薬師丸ひろ子さんのポスターですね。
このポスターは、初期の人気がブレイクした頃でしょうか。ちょっとメイクが板についてきた頃のようで「セーラー服と機関銃」の頃かも。
ポスターの目線は何処までもついてくるので、どーも見られているような気がしてなりません。小さい頃、トイレの前に貼ってあったタレントのポスターが怖くて夜トイレに行けなかったことがありました。
それにしても色々なものが散らばっています。埃の積もり方が平均しているので住人がここを退去したときのままのようです。どうも掃除癖は身につかなかったようです。全ての住人が去った経緯は調査しませんでしたが、すぐ隣が牧場なので、若気の至りの夜中のバカ騒ぎにクレームが付いてしまったのかもしれません。
現在は旧社屋(工場)と新社屋(工場)の間にこの住居群と牧場が挟まれている形になります。住居の他に古い倉庫か車庫が崩壊したままになっていました。積雪が倒壊原因なのでしょう。ここ自体は工場のものか牧場のものかが曖昧なので詳しくは見ません。
ここの利用者は当然バリバリばかりではなかったようです。描きかけの馬の絵があります。よく見ると毛糸のようなものを糊でチマチマ貼り付けていくタイプのもので、夏休みの作品と称して新学期に持ってくる同級生もいましたが全部貼り終わると絨毯のようで思ったより高級感のあるものです。根性よりも根気がないと完成は難しい。これは初期で挫折していましたが…下絵を見たら挫折したくもなるか…
既に画鋲も錆付いて、完成することもなく野良猫ぐらいしか出入りしないギャラリーに展示されていました。
何ゆえかに残されているこの空間。20数年経過する間に少しづつ朽ちています。
外壁がブロックなので、取り壊されない限りはこのまままだ半世紀は余裕で持ちこたえそうです。
さすが、自慢の製品というところです。こういう建築関連の企業を支えているのは、今も昔も真っ当から少し外れたタイプの人たちが多く見受けられますが、外れたように見えてもそれなりに真っ直ぐ。曖昧なものに浸かって揺れている自分よりも…
社会基盤はこういう人たちが作っているものなのです。
廃墟となったこの空間に感じたものは、陰湿なイメージや悲しみのイメージではなく、何となくカラッとしたものが残っている気がしました。
たぶん今では独立して、そこそこの力のある事業主なんだろうな…
そんな彼らの昔話はどことなく伝説めいているように感じます。
『あなた自身の伝説はありますか?』
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コメント
バリバリでひろ子さんのポスター、主は彼氏のよう感じますが、壁の文字から実は彼女ではと思ったのは私だけでしょうか?
馬の作品もなんとなく彼女っぽい発想だなーと思いますが、やはり彼氏でしょうかね。
でも一番気になるのは養命酒の赤箱です。
投稿: カナブン | 2007年9月 6日 (木) 21時24分
健康に気を使っていたのでしょう。体が資本の商売ですから…
ここは下宿風ではありましたが、根拠がないので自炊だったかもしれません。現役当時はけっこう無法地帯だったかも…
投稿: ねこん | 2007年9月 7日 (金) 12時38分