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2007年8月20日 (月)

偉大なる崖っぷち!

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アイヌ語で『偉大なる崖っぷち』の名をもつ『ピラ・リ』
町のスキー場背面に位置するその姿は形の定まらない巨大な生物のようである。
1本の素焼きの蟻塚のような塔を持ち、無数の足が山にがっちりと食い込み、山を吸収しようとしているかに見えます。もしかすると山自身がその本来の姿を現出させて山というサナギから抜け出そうとする姿にも伺えます。

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 単なる公園の遊具と言い捨てるには得意な存在感。中は胎内感を彷彿とさせて誕生前の回廊という感じもします。そこそこ離れた国道からでもその異様とも言える姿を確認できるほど巨大です。

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 こういったものを作るにいたった経緯よりも作った過程そのものが興味の尽きないところです。規則性を思わせながらもそれに囚われない自由なカーブ。そしてやわらかなイメージのカラーが雰囲気をやさしものにしているようです。

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 縦横無尽にうねる内面と散りばめられたタイルのアクセント。そして胎内体験のあと隙間から見える現実世界は、果たして愛しき理想郷なのか?
 なんてことは一切考えず、子ども達はキャーキャー走り回りすぐに見えなくなる。
その作りゆえに子どもを見失うのも容易であるかもしれません。時折見え隠れする子どもの影がダリとキリコの融合をイメージさせます。

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 アイヌの言葉で名乗られていますがアイヌの伝説が起源と言うわけではないようです。
妙な懐かしさを感じるのはやはり、胎内感覚と言うものかもしれませんね。

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お弁当持参でこの不思議な感覚を体験してみてください。

幕別町明野ヶ丘公園内『ピラ・リ』

※上の画像は90°回転させています。

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