からくり太夫と徒然草 ①
なにやら『一休さん』のアニメの副題みたいなタイトルです。
今回は、一休さんではなく『吉田兼好』のお話です。えらい北海道らしくないですね。
こちらが今回登場の廃屋『からくり太夫』一本眉がりりしいナイスガイです。
特に仕掛けがあるわけではありませんが、古風な民家のつくりなのに珍妙な
化粧が施されていて思い付いたのが『からくり太夫』。
その全景がこちら
一応廃屋です。
遠巻きに見るとメッシュが入っているようにもみえますが下の状態が分からないほど巧みにデコレートしています。とても廃屋には見えませんね。見ようによってはレンガ建てと見まごうかも。重厚な要塞のような姿は、強いて言えばトロイの木馬のイメージ。というのは言いすぎでしょうか?
反対側に回ると、あらら?飾りつけは道路側だけのようです。ちょっと拍子抜け…
家がこの姿になった経緯は、離れていたところの道道が幹線付け替えでこの家の脇を通るようになり、向かいに新しい霊園が造成されたことからマイナスイメージの廃屋は景観が悪いということでしたが、地権者所在が不明なのか取り壊しができず、苦し紛れの飾り付けをしたようです。
ここまでやったのなら寄せ植えのハンギングプランターで飾付けして欲しいですね。
ここの両側には近郊の石材店の墓石展示場になっています。
見えるのもお墓というより記念碑かモニュメントのようです。
墓石というのも今は機械類が充実していて球体や複雑な透かし掘りなど緻密なものが容易にできるようです。値段は相変わらず張りますが。
では中を伺ってみましょう。
全ての窓が目張りされているため中は真っ暗です。1階は2間で台所があります。バストイレは別棟のようですね。必要のないものは置いていったようですが比較的片付いています。スーパーマンのくず入れがあることから80年代まで暮らしは普通に続いていたようです。天井から下がる裸電球照明のつまみをひねってみましたが当然点灯しません。
奥の台所には脇に階段がありました。シンクのすぐ脇に階段というのも妙ですが、この頃の家にはキッチンに階段という構造がけっこうありました。
それでは2階へ…
(つづく)
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コメント
おはようございます。
新鮮な驚きだ!最新の耐震補強かと思いましたよ、センス抜群のイメチェンですね。
ちゃんと期待通りの廃屋ぶりも見せてくれます、心憎いですね。
投稿: カナブン | 2007年8月 9日 (木) 08時01分
リフォーム廃屋は確かに斬新です。
近頃は、あそこに廃屋があったっけと古民家へ行ってみたらリフォームして入居中ということが良くあるので、ある意味喜ばしいことです。古民家再生というのも静かなブームなようです。
現役廃屋(?)では、ここが唯一ではないでしょうか…?
投稿: ねこん | 2007年8月 9日 (木) 10時01分