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2007年8月25日 (土)

モジリアーニの家 ①

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Dscf7049 炭鉱跡へ向う途中で見かけた廃屋。
こんなに傾きながらも平然としている。まるでモジリアーニの人物画のように… 以前『ゴッホの家』というのを紹介しましたが、こちらの傾きは更に進んでいます。

 もしかすると入った途端にベシャン!とつぶれてしまうのではないだろうかと思うほどの傾き。上方は水平を保っているので1階の柱が全体にツイストしているようです。

ヘビのうろこを思わせる風合いになった屋根は赤錆で覆われていますが縁から見ると元は緑色だったようです。台所以外の建具は取り払われているので、それが傾きを助長させてしまったのかもしれません。
 炭鉱に向う途中とはいえ、さほど果てしなく奥地ではないと感じますが、町の中心街からは、遠く位置しています。
 過疎による離農か、後継者問題での離農かは定かではありませんが、昭和中期から後期にかけて離農が相次いだころに同様にここから主は去っていったようです。

Dscf7065  一見、平屋ですが上部に窓の後らしきものも見えるため2階もあるようです。
屋根もところどころほころびが進んで見るからに危なげにも見えるその姿からは開拓と就農の労苦よりも形振り気にせずのんびり余生を送ってきたように見えました。

Dscf7050  家の隅に基礎に使った石がまとめておいてありました。これが珍しいことに天然石を切り出したもの。普通はコンクリート製が多いのですがこれは珍しい。炭鉱が近いことから副産物としてこういった石材も流通していたのかもしれません。

 家の中には─ いきなりオーディオステレオ。この家にしては超モダンな…というよりも不法投棄ですね。しかしずいぶんと奥地までもってきたものです。

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 中に入ると傾きは一層進んでいるように見えます。おそらく今度の冬は乗り切れないのではないかな…。 建具は、はずしたというよりも傾きに負けて抜け落ちてしまったかのように外でグチャグチャに散乱しています。床板もはじけとんだように外れていました。
 近くには麦畑の広がりもあることから農具や肥料の格納庫に転用しているようですが、この傾きなので必要なものは既に出してあります。それでもところどころには、つっかい棒をかけてあるのでもつ物なら何とかしようとしているようです。

Dscf7056  それにしても無いですね『階段』。 旧家の階段は意外と隠されるような存在です。トイレかと思ったら階段部屋とか縁側の端の暗い所とか、まるで2階の存在を悟られないようにしているかのごとく探すのに苦労します。 もしかすると床面積をごまかすことによる固定資産税対策か?とも思いますが、あくまでも推測の域です。
 床の間の天井付近に開口部を発見。でも、とても上がれそうも無いですね。

『!』 ハシゴとも建具ともつかないものを発見。これでなんとかなるかな?    

(つづく)

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