ろこもーしょん★ぶるうす
街の中心あたりにある公園です。近くの中学校旧敷地を利用したイベント公園があり、町の初夏の行事が行われています。焼肉の香ばしい煙や地元の「よさこいソーラン」チームの演舞、寄らず離れずにけん制し合う中学生の男女のグループ。まるで季節の風物詩のようです。
その喧騒から少し離れた所の昔からある公園に1台の機関車が物心ついた頃からここにいます。ペンキがかなり剥げてきていますが、本体は思ったほど破損していません。この勇姿は数十年ぶりに見ました。
「まだ、あったんだー」
コンクリート製の車体。雨風に晒されてもうここには無いと思っていたのに良く残っていましたね。30年以上は経過しているでしょう。
まめに塗装の塗り替え等をしないとこれほどはもたないでしょう。(あまりしていない風ですが)
すぐ近くに通称「北向き地蔵」と呼ばれる地蔵堂があり、そのおまつりに子ども対象のイベントがありました。
男女混合の軽相撲大会(主に小学生)で、勝つと50円。負けても10円の報奨金が出るため腕に自信のある猛者が集いました。ねこんもお金に目がくらんで出場。出場3回、3連敗で二学年下にまで負けるという角界なら引退ものの成績でした。悔しくて離れたこの機関車の運転席で嗚咽していたことを思い出します。
コンクリートの基礎に固定されているので本来、動くことはないのですが子どもの遊びの中では「動く」機関車でした。でもなぜか、暴走機関車っぽい演出で走っていたような気がします。前を誰かが横切っただけで「危ない!どけろー!」との怒号が飛びます。
今、この運転席に入ると自分は成長したんだなーと改めて思います。記憶の中で自分に対するこの機関車のサイズが記憶されているようなので違和感がするみたい。
園内には遊具やモニュメントが点々として芝も手入れされているようですが、子どもの遊んでいる痕跡はすくない。あの頃あった遊具も老朽化や時折ニュースに出てくる遊具の事故の影響で撤去されたものがあるようです。ここに限ったことではありませんが公園に子どもたちの集う場面はあまり見られなくなりました。
世の中、色々と物騒だし子どもたちも忙しくなったようです。
今はもっぱら暗がりの中、中学生の集う場となっていることがよく見られます。
屋根に登って仁王立ちで枯れ枝を振り回し「行け!行け!」と叫んでいた機関車の同じ場所でDSに嵩じている子がいる。そんな風に時代はどんどん変わりましたが、この機関車は良きおじいちゃんのように今も昔も子ども達を静かに受け止めているのでした。
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コメント
おはようございます。
これは味わい深い「公園の主」ですね、汽笛が子供達の遊んでる声に聞こえます。
一番上の写真奥に曲がった鉄棒にネッシーとウサギ?も見えますが、とても気になる公園ですね。
私の隠し物件「タコパンダ公園」にも一番下の写真の椅子がありましたよ。
投稿: カナブン | 2007年7月13日 (金) 08時36分
おはようございます
この椅子は既製品ですか。造形が中途半端で猿とかコアラとか上に「たぶん」を付けずにはいられません。猿なのかスフィンクスなのか昔も変だなーこれと思っていました。
公園の造形物には、たまに「?」なものがあるので、つい覗いてしまいます。
投稿: ねこん | 2007年7月13日 (金) 09時33分