かむいが遺伝
『トーチカはどっちか?』
などと海岸線をわき見八割運転(危ない…)。途中、道をエゾシカの群れと遭遇。うっそうとした林の中へ飛ぶように踊りこんでいく白い尻尾を見送りながら走るうちに林が切れてきました。
その林の際に銀色に輝く雄姿を発見。といいますか春の暖かい一日でも木々の緑は少なく、松林の幹の色に溶け込んで銀色の車体は、むしろ目立たない感じです。
バスというのは結構利用価値があるのか郊外を走っていると農家の庭先や畑の隅で休憩所・物置・薬品庫(農薬)・子ども部屋などに。街中でも2台つなげて地域集会所・ドライブイン。他には老人クラブのゲートボールや学校スケート少年団の休憩所・スナック・ライダーハウス(簡易宿泊所)など多彩です。
座席(客席)を取り外すのはかなり面倒と思われますが、無くなってみるとかなりフラットになりますね。でも、もともと『廃』を利用したために愛着はさほどないのかそのまま朽ち錆付いていくものも少なくないようです。 この『かむい』は、林の際で畑のそばにあるので近隣農家の休憩所として使われていたのかもしれませんが内部には農業関係の遺物は一切なく、カーテンもあることから宿泊用か部屋として使われたものでしょう。
現在はこの場所で回りを木立に囲まれ、いったいどこから運び込んだの?という状況です。
『かむい』の名と天窓のある作りから通常の路線バスではなく観光用なのでしょう。蝦夷地の神の称号を戴くわりにぞんざいな宿命ですが中に数個、比較的新しい発泡酒の缶が置かれていたので密かにまだ利用している人がいるのかもしれません。
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コメント
これはシブイ廃バスですね、天窓が実にいい!
廃バスも廃サイロ同様風景の隠し味になってるよう感じますね。
私もドッチカを探しながらこのバスに乗車したいと思います。
投稿: カナブン | 2007年6月 2日 (土) 21時28分
朽ちてしまった廃バスだけでなく、
農家の休憩所として活躍している廃バスでも風情がありますよね。
畑の真ん中にポツンとあると、思わずカメラを向けてしまいます。
投稿: haru | 2007年6月 2日 (土) 22時36分
☆カナブン師匠様☆
現役中だと暑い日はちと辛い天窓かと思います。先行き危ないかと思われたカテゴリ『バスルームから廃をこめて』もストックが増えてきています。アングルが同じ風になるのが悩み。
☆haru様☆
一番強烈な廃バスは今のところ富良野の有名な場所にあります。大胆にも家を貫通していました。ルイドロでも紹介してみたいと思います。
投稿: ねこん | 2007年6月 3日 (日) 00時20分