とり残された僕。①
物件を求めて郊外を走っていると、ここには絶対にきたことが無いはずなのに妙に記憶があります。それはいわゆる『デジャブ(既視感)』というものですが要するに覚えがあるが思い出せないという「やっかいな感覚」です。
「これって前にもあったよね…」とか「ここは前にも来たことが…」というものでバラバラになった記憶の断片が成せる記憶の悪戯みたいなものなのでしょう。
それより、性質が悪いのが「この角を曲がるとこんなものがあった気がする」と思って進むと本当に存在していたということです。人間はデフラグできないので困ったものですね。
リセットできなくていいからせめてデフラグしてみたいものです。
さて、枕言葉はこの辺にして、実際の「この角曲がるとホントにあった家」です。
造り自体が昔見た誰かの家に似ていたのか既視感が全開で、しばらく考え込んでいました。
離農が進んだ所らしく、家畜の放牧場らしいところは荒れ放題。畑作には向かない場所なのか(石が多い等)耕作地は見当たらず、ススキのような枯れ草が幾重にも重なっています。このようなところでも道はしっかり舗装されています。国道からは遥か遠くはなれています。
まず、この辺りを通りかかることは今まで無かったはずだし、前世の記憶というにはここは新しすぎますね。
玄関は閉ざされていますが横の居間の辺りの窓が崩壊していました。そこから中へ。
奥に見える台所には定番のコンクリート製のタイル貼り流し台。机が横に据えてあり、調理台に使っていたようです。ガスコンロの台も木製の足付きでかなり台所らしくないところもあります。人が去ったのは、さほど遠い昔ではないらしく比較的新しい時代のガス釜がありました。
時代を彷彿させるものがチラホラとのこされています。何となく家全体が低い作りで天井、建具が少なくとも10㎝は低く作られているようで自分が大きくなったような気がします。当時の規格サイズなのか家主に合わせたのか、素材(建具)のサイズに合わせたのか…
小●館の学習雑誌の表紙が見えます。新年号で巨人軍特集、映画「キングコング(最初のリメイク)」の紹介、お人形さんカタログ、付録は「がんばれ!ロボコンかるた」。
市街地から20キロ程度離れているので、毎号買ってもらえたわけでは無いのでしょう。それでも大事に読んでいたのでしょう。
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コメント
おはようございます。
一昔なら「まぁいっか」って感じで素通りしそうな廃屋ですね。
でも素敵なワンシーン待ってる、たまらないですね。
TOPがウツボ画像なのは印象が悪いな~と思ってました、
昨日はルイドロ開くたびにドキッとしてましたから。
投稿: カナブン | 2007年6月12日 (火) 07時53分
同じ海産物でもウツボはダメですか?
山ねこんも蛇はヤーですからね…
あのウツボは正式学名「ウミダルメシアン」と言います。(←ウソ)
猫っぽい顔です。
投稿: ねこん | 2007年6月12日 (火) 08時55分
自分のヘビを棚に上げて人様のウツボを指摘するとは、ホント身勝手な師匠ですね。今日は天気がいいので路上ヘビGET出来そうです。
投稿: カナブン | 2007年6月12日 (火) 10時07分
うちの庭にズッキーニやネギを取りに行くと黒い蛇(カラスヘビとか言ってた)がたまにいるので困りものです。
でもヘビを見るのは年に2~3回かな。
投稿: ねこん | 2007年6月12日 (火) 11時55分
へび、最近めっきり見ません。
苦手なので、無意識に避けてるのかもしれませんが。
昔、通学路によくいたものです。
自転車で轢いた記憶があります(オイ
カラスヘビも当時見ましたね。
大きいし、噛むと聞いてたのでよけて走りましたけど。
投稿: haru | 2007年6月12日 (火) 18時21分
鹿●町にいた頃は、テレビや動物園以外でヘビを見たことがありませんでした。林の中や川で遊んでばかりだったのに意外ですが…今は自宅庭にヘビが現われるので恐怖です。
余談ですが、か●の温泉は、冬でも布団部屋や大浴場でヘビが良く出るそうです。
おかげでネズミは少ないらしい。
投稿: ねこん | 2007年6月12日 (火) 22時18分