早苗の部屋 PART-1
「大正期の郵便中継所跡」がこの先、300メートルほどのところにあるらしい…でも妙だなぁ。矢印の指し示す通り進むと採石場の敷地内で『関係者以外立ち入り禁止』の表示板もある。「変だなぁ…」看板を左にそれると河川敷のうっそうとした藪の中。右にそれると…家が1軒。『あれかなぁ』
回りの建物とは群を抜いた年季の入った家が一軒、適度な広さでそこそこ草は刈ってある土地の中に建っています。
『これだよなぁ、これしかないよね』 とりあえず、中の様子を…窓には鎧戸のようにトタン板を張ってあり、中は真っ暗。開いた入口から入り、すぐのところにずんぐりとしたダルマストーブがあって(ダルマというより小判型)、郵便業務従事者の休息所のようです。ストーブを囲うように座って暖を取っていた、そんな雰囲気です。
こういう史跡って地元ではあまり興味を持たれないし、旅行者には知られていないしで、けっこう意外で奥の深いものなのに人目から遠ざかっていて、手入れもそこそこで朽ちかけていると残念に思うこともあります。
それにしても真っ暗で中の様子がわかりません。特に開設板も無いようで、建物より先に朽ちちゃったのかな?合板の板より昔の壁板の方が丈夫じゃありませんか!
ところが用意周到でちゃーんとハンドライトがあるんですよ。
備えあればうれしいな♪でなくて憂いなしといったところで中の様子を確認します…
これは、郵便中継所とは思えません。うーん凄すぎる。少なく見ても30年は時が止まっているようです。それに内部が暗かったためか色あせがまったくない保存状態で『高●塚古墳』でも見つけたように興奮しました。もう間違えたなんて気持はどこかへ…
それにしても凄いなぁ。当時のアイドルのポスター(おそらく雑誌の付録かグラビア)。
これだけのものがこんな市街地で眠っていたなんて。何となく記憶にあるけれど名前も浮かばない人もいます。大半は郷ひろみですが女性も数枚。天井にも貼られていました。山口百恵さんですね。この下にベッドかなにかあったのでしょう。こういうところを見つけるとすごく得した気分がします。
さらに奥はどうなっているのかな? 若干、光の漏れる先へ行くと建て付けのくるったドアがありました。
(つづく)
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