疑惑の廃墟 警察犬訓練所(1)
北海道十勝地方を南北に分断する国道●号線
北海道廃墟界では通称『カナブンロード』と呼ばれる主要幹線道路
広大な平野の上、時折高速道路とからみ合いながら大地を縫う
その沿線と筋道は、王国からバス停まで数々の特殊物件を包括しているがその全貌はいまだ掌握の域には来ていません… 前出の『お父さん!頭が』や『マザーグースの教室』そして『廃墟ホテルC』もこの沿線に存在します。その行程の途中、O市T町の市街地付近にこの警察犬訓練所があります。
ただ、『警察犬訓練所』の冠は後で発見される遺構により判明したことで、当初は使用目的の定かではない奇妙な空間でした。
現在、その敷地は、電力保安会社の土場にもなっており、電柱や古いトランスなどの仮置場になっています。
ここを見つけたときは、酪農家の離農跡と思われました。
牛舎とおぼしき小屋の入口に『伝染病予防のため無断立ち入りを禁ず』の看板。
家畜の伝染病予防のため酪農家の小屋にはよくある看板です。
中へ入ると既に不法投棄の場。大きなテレビが数台放置されていました。
冷蔵庫、湯沸かし器等…ここは処置室だったようですね。
奥へ進むと上から陽の差し込む以外に明るい通路です。
狭いですね。ここは…壁が高くて、育成ペン(孔子の個室)にしては厳重で敷藁もなく、圧迫感があって正に檻という感じです。生き物がいたような匂いもありません。
掻き穴があいたベニヤ板や檻のところどころに付く獣の毛らしきもの。
たぶんここは、畜犬舎だったようです。
このような施設に入るのは始めてなのですが犬にとって健康的な檻だったのでしょうか。
確かに通路は上からの明かりが入りますが、檻そのものは暗くて湿っぽい様子で苔むしていたりします。ところどころにストレスの跡のようなものが見受けられます。 (つづく)
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