早苗の部屋 PART-2
さすがにGW明けになると全国の廃墟ファンの皆様も現実に戻されるのか一気にアクセスダウンしてきますね。皆様に癒しの廃墟ルポをお送りするべく精進していきたいと思います。
先日はPlalaからお越しの方に破格のご利用を頂きまして感謝する次第です。
コメントなど頂けますと嬉しく思います。
また、今回の物件に対して「郷ひろみ」及び「山口百恵」でご覧頂きました方々、好みとは異なるものをご覧になられたと思いますが非常に懐かしいものを見られたと御一笑ください。
物騒な世の中にあって、このような素晴らしい物件を残している地域の懐の深さにも感謝する次第です。自分に地域の過疎対策にに貢献できる技量があればせめてもの恩返しができるのですが今はせいぜい、ご当地で小銭を使っていくことしか出来ぬことをお許しください。
また、変わり者の不躾な質問に答えてくださいました方々にはこの場を使って感謝申し上げます。
該当物件における本来の所有者の方にまず、ご報告及びご了解を得るのが筋ですが出来うる限りの確認作業はしているつもりですが何分、微力で勉強不足であるが故に筋を通せなかったことをお許しください。決して揶揄のつもりではありません。少なからずや感動に基づく念は持っております。ただ、その気持を表し切れず失念している次第です。
今はここを去られた早苗様に感謝します。
でも、これだけ『憧れ』の投影した壁を見つめていると部屋の主の想いとシンクロして、少し、涙をさそいます。南さおりや後に政界に進出する森田健作、桜田順子、西城秀樹など今でも当時と変わらず微笑んでくる。
グラビアはこちら側に目線が来ます。あたかも見つめあうかのように。
テレビとは違った写真の魔力ともいうのでしょうか。ねこんとは世代のずれがあるので個々のタレントに対してコメントはできませんが、小学生の頃、家に帰るとよくテレビで森田健作の青春ドラマの再放送があって何となく見ていたことを思い出しました。北海道ローカル局が今ほど力が無い時代で放映済み番組放映権を買って再放送ばかり流していた時間帯でした。トムとジェリーなんかもこの辺りの時間帯で、全ての回を覚えるほど見ていましたね。映画なんかも今では絶対ビデオでは出ていない『戦闘機対戦車(独軍戦車と飛べなくなった米軍機の砂漠での追跡劇)』や『殺人ブルドーザー(宇宙生物がとりついたブルドーザーに工夫達がいとも簡単に追い詰められる話)』なんて映画を当たり前に見られた頃でした。昔は良かったとか思う性質ではありませんがそういう意味ではあの頃に戻りたい。
それでは奥の部屋へ入ります。この辺りはきれいさっぱり片付いています。越年の煤がくもの巣にまとわり付いて時の重さを感じます。流しもタイル張りのコンクリート製。ステンレスシンクはまだ流通していない時代です。深さは今のシンクより浅いのですが広さにおいては現在に引けをとらない広さです。こんな流しに金ダライを置いて流し水でスイカを冷やしていた記憶がよみがえります。
最初はきれいでも程なく傷だらけになっていくステンレスシンクに比べて重さを除けば、むしろ合理的かもしれません。これって再燃しないかな…
カーテンも元のライムグリーンの色を残しながらすっかり擦れてきています。襖が意外に白っぽく残っているのが印象的。子どもが大きくなってから張り替えているようです。
照明は主に裸電球だったようで、蛍光灯の類はありません。
お風呂場は既に青空天井で陽射しが入っています。棟続きの五右衛門風呂も珍しいです。旧家は家に不浄を持ち込まないために風呂とトイレは別棟だったそうですが、こちらは同棟のタイプ。
床も波うち始めていて、あと数年のうちに雪の重みで自然崩壊していくのでしょう。小さな隙間から自然も侵入を始めています。
元来た部屋へ引き返そうと踵を返すとドアの上には、早苗さんの文字が…
すいません。入っちゃいました…。
というか、こっちから先に入ったんだ。
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