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2007年4月20日 (金)

笹海の箱舟

Imga0135

 ねこんが生まれた家。じゃなくてねこんの実家にいく途中に見える廃屋です。
木々が葉を落とす季節にだけ車道からかろうじて確認できます。この小さな家、母屋には違いありませんが周りに他の小屋は無く、かろうじて暮らしの物証(一升瓶、古い動力エンジン・通称:発動機)が遺跡の遺物のように点在しています。
 さらにこの屋敷を囲むように深く切り立った小川が流れています。元々生活用水路としてあった小川に雪解け水が流れ込んで地表をえぐってしまったようです。

Imga0136  その小川をやっとのことで越えて玄関口についたとき、ちょっと住宅ではないのでは?という気もしました。回りは一面の熊笹。開墾の痕跡が見受けられない。「ない」というのは言い過ぎかもしれませんが周囲にあまり手が入れられていない気がしました。
 家の中も人が入っていた様子はある一方、部屋がふたつポカンとあって、寝起きをしたところという印象がありません。

 それでは、ここは?
ひとつの推測として学校、あるいは分教所の可能性があります。それならば納得できる間取りです。最寄の学校が破格に離れてImga0134 いるのでその考えが浮かました。残念ながらその推測を裏付ける物証や記録、証言は得られませんでしたが家屋内にDDTの箱を発見。「1074号 北海●●製 ●協DDT粉剤」。DDTなら戦後あたりでは?と、この線から調べてみました。

Imga0132  『1951年(昭和26年)2月26日登録/1971年(昭和46年)5月1日失効
 意外と認可期間に幅があり、時期の特定にはなりません。戦後5年後から70年台初頭。思っていたよりDDTの使用期間は長い。生産コストと効果には定評のある薬剤で普及が早かったそうです。
 他には部屋の隅のほうに地中に埋められた(埋まった?)大きな『かめ』があります。用途は分かりません。まさかトイレ…?
 屋根は雪の重みで抜けてしまい、中から空がまる見え。

 熊笹の海の中を漂うこの家の姿は、さながら「アララテ山」へ流れ着いた『ノアの箱舟』のような印象も受けます。

Imga0133

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コメント

ルイドロには廃屋が似合いますね。
廃墟椿もこのような廃屋物件を増やすつもりでしたがさっぱりですね。

スキー場にも恐竜が・・・

投稿: カナブン | 2007年4月21日 (土) 11時47分

師匠、こんにちは
木造廃屋はアートしているので大好きです。市街郊外係わらず見かけたらチェックしましょう。
 スキー場の恐竜は、現役時には覚えがなかったのですが、一体何処から…廃スキー場と相まって「滅びの日」のようです。
 続いて業務連絡になりますが、今朝うちの近くの整備屋さんの屋根に●ーサイド●ークの「テントウムシ」と「木馬」を発見。近いうちに緊急企画をでっち上げます。

投稿: ねこん | 2007年4月21日 (土) 12時13分

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