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2007年4月 5日 (木)

幻の公園 Ⅰ

Dscf0613

今年の冬は雪が少なかったとはいえ、気温は氷点下。川の流れも緩やかなところはびっしりと凍っています。ひと冬に大雪という降り方が数えるほどのこの地方では、むしろ冬のほうが天候が安定して澄み渡った青空や本を読めるほどの月明りが比較的多く、朝晩の冷え込みはただ者ではありません。
 降る雪のほとんどは即座に川の流れに合流することなく、遠くの山々や近くの大地に寝そべったままです。
 一方、無休の川は絶えず流れ続けているため、供給がおぼつかず、途切れないまでも徐々に水位を減らしていきます。

 北海道遺産 『旧国鉄士幌線コンクリート橋橋梁群』路線の廃止と共に一時は忘却の彼方へ押し込められたアーチ橋たちは時代を超え、われわれに自然と調和したその在りし日の雄姿を今も見せてくれます。中でもタウシュベツ川に架かる通称『めがね橋』は糠平湖(ダム湖)の水かさが減る1月頃に姿を現し、もっとも水位の上がる10月には水中に没することから『幻の橋』と呼ばれています。

Dscf0616  この公園は『タウシュベツ橋脚』とは何ら関係ありませんが、ほぼ同様のペースで水中に没する困った公園。3本の川の合流点に治水公園として整備されカヌー発着場も備えたアウトドア公園ですが、結果として必要以上の水を引き込み増水期には東屋の屋根しか残らない有様になってしまいました。
 始めて見つけたときから10年以上経っていますが改善の様子はありません。国道沿線にあるとはいえ、河川公園の端の方へ離れているため地元の人しか知らないでしょう。1月の減水期にはこうしてベンチや本来の遊歩道が姿を現し、ロマンチックというより惨めな姿を晒します。
Dscf0614  合流する3つの川の流れてくる方向が異なり、圧倒的水量の2本の川に残りの1本が負けてしまっている風なのでこの公園にも必要以上の流入があり、かつ淀んでしまったようです。状況は「タウシュベツ」と似ているのになんともかわいそうです。
 近くにある案内板も「なりきれなかった感」をかもしだします。

 増水期には東屋の屋根しか残らず、普通に写真を撮ると、誰もが『洪水?』と思うことでしょう。実際、ここからカヌーを出したところはお目にかかったことがありませんが、特に利用禁止にはなっていません。ただし、この先の本流は1級河川の流れなのでカヌー初心者には危険とも思われます。
(カヌーのことは詳しくないですが)

 過去の栄華に縁のないこの子の「一生懸命がんばったのにうまくいかなかったよ…」という声が聞こえるような…そんな気がしました。本来の計画通りならカヌー愛好者でごった返しただろうに。

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