放置された記憶② 『アイドル』
続いて隣のお宅です。ほとんどの部屋は引越しの後片付けのように物が残っていませんでしたが、ひと部屋だけは多くの物が残されています。
ここは片づけを部屋の主に任せたのか、それとも故意で放置したのか、いずれにしても色々な物が残されていています。ところどころにネズミの亡骸が残っているので辺りにあるものを確認してみる気にもなりません。
『イモ欽トリオ』や『中島みゆき』などのシングルレコードが大量に残っていました。(レコプレイヤーは見当たらない)椅子以外の机などの家具は無く『いらねーや』とばかりに放置していったようです。だらしないですが、それなりに楽しませてもらいました。(ネズミ以外は)
建物の取り壊しが前提だとしても物が残りすぎですね。一応は借家でしょうに。
部屋の壁の方はといえば、既に現役を退いたアイドル、なつかしのアニメなど。レコードのジャンルといい、ミーハー振りが伺えます。ミーハーがゆえに飽きるのも早かったというところでしょう。そういうねこんも映画スターのをたくさん貼っていました。
自分の場合は、些細な思い出をつまんでしまい、捨てるに捨てられず悪循環をおこしてカオスの砦を作るタイプですからある意味、この部屋の主の方は、いさぎよいのかもしれません。(今だに昔の雑誌を数冊持っているくらいだから…ビックリハウスとか)
調べでは『ハイスクールララバイ』が1981年。
森高千里『森高ランド』が1989年。 『社葬』と一致しますね。
こちらのお宅も日当たりは最低。南側に陽をさえぎるものは無いのに南窓付近すら充分な陽も得られず…。物には恵まれていたのに自然の恩恵には預かれなかったみたいです。
それでも、当時は自分だけの城であったのでしょう。
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コメント
平凡明星も昔と言える当時のこのような姿を見るなんて、ちょっと複雑な心境です。
投稿: カナブン | 2007年4月30日 (月) 12時44分
平凡はうちの父が昔、愛読者でした。付録についていた当時の人気タレントのブロマイドを自分のアルバムに貼ってあり、誰だと聞いたら自分だと言い張っていましたね。
投稿: ねこん | 2007年4月30日 (月) 18時45分