« 悲しみが雪のように Cコース | トップページ | 悲しみが雪のように ナイターコース »

2007年4月25日 (水)

悲しみが雪のように Dコース

Dscf0068

へえぇぇぇ~っ 疲れた…心臓バクバク、ちょっと倒れそう。いくらなんでもこんなスキー場で遭難はないですが…ボード現役中でもここまでは徒歩で上がらなかったのに。
 でもさすがに山岳地なので景色が良いですね。遠くの国道に車が走っているのが見えます。なんとなく、シーズンゲレンデ1番のりの気分。えへへへ…

Dscf0065  この町を取り巻く情勢は広報誌から読み取ると緊縮財源ではありますが自立は可能と謳っています。しかし、合併論議が盛んになりだした頃、どこの町村も地方譲与税交付金のカットが加速すれば自立は無理との見解をしていたのが合併協議がことごとく白紙化していき、自立ムードが高まったときには『緊縮財源だが自立は充分可能』との考え方にかわっていきました。ある町が自立を宣言し、各町村が追随して名乗りをあげていったときに本当は弱みを見せたかった町もあったのではなかったかと思います。

Dscf0066  このスキー場の閉鎖。そして町営の温泉施設も先行きが不透明になりつつあります。さほど遠くない昔に近隣町が温泉施設を持つところから『わが町にも温泉を』との動きで掘削した結果、どちらかといえば『冷泉』の部類に入りましたが20~30度の温泉を掘り当てることに成功しました。湯温の問題はボイラーで追い炊きすることで解決し、見晴らしの良い半高台から雄大な田園風景を望む温泉施設が誕生。近隣町からも常連が出来るほどの盛況振りでした。

Dscf0067  やがて、利用者の減少。昨年度の年間利用者が10万人にまで落ち込む結果となり、施設設備の老朽化の修復をまかなうことができず、民間業者に経営の委託を模索中です。

 皆さんご存知のU市が財政再建団体に認定されましたが、今はU市救済が半ばブームのようになっています。これがU市だけの問題ではなくなったときに業者が魅力を感じるような箱物を持たない町村はどうなっていくのだろうかと考えるとこの北海道の雄大さを象徴する風景にもなにか寂しさを感じます。

Dscf0069  雪がつもっているとはいえ、リフトの降り口には背の高い枯れ雑草が行く手を阻むように風に揺れています。監視小屋(リフト制御室)には最後の仕事の痕跡がそのまま残っていました。確かに自分はここに来て、このゲレンデを気ままに滑っていたはずなのにおぼろげで遠い昔のことのような気がしてきました。
 覚えているのはリフトに乗って山頂をジーっと見上げている間、ボードをぶら下げた片足が痛かったこと。そしてこの町ゆかりのシンガーソングライターのアルバムが延々流れ続けていたことを思い出しました。確かこんな歌…

『ウィ~ア~ ザ ナンバー1』 誰だっけ?  (つづく)

|

« 悲しみが雪のように Cコース | トップページ | 悲しみが雪のように ナイターコース »

コメント

こんにちわ。
タイトルは浜省さんの曲でありましたね。
悲しみは・・だったかな?
リフトの写真を見ていたら
かまいたちの夜というゲームを思い出しました。
見ているだけで寂しさが伝わってくる風景です。

投稿: ゆか | 2007年4月26日 (木) 12時42分

ゆかさん おはようございます(今は朝)
『かまいたちの夜』はホラー系のゲームですね。ホラーのゲームは物によっては映画より恐ろしかったりしますね。
賑わいのあった場所ほど、人が去ったときの寂しさはひとしおです。
思い出深いところだけになおさら…

投稿: ねこん | 2007年4月27日 (金) 06時42分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 悲しみが雪のように Dコース:

« 悲しみが雪のように Cコース | トップページ | 悲しみが雪のように ナイターコース »