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2007年3月26日 (月)

荒っぽい追悼

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 となり町に史跡を散りばめた私設の自然散策公園があることを知り、行って見ました。
私設とはいえ、山林の中に設けられた山道の長さは凄いもので、全て回ると1日はかかるであろうと思われます。
 無料で公開されているとはいえ、散策路の途中が明らかに管理者の自宅の庭先を横切るように設計されているのは、歩いていてちょっと後ろめたい感じもします。
 この公園。その途中、途中に管内の歴史的な資料が展示(野ざらし)されています。そのいくつかは追々に紹介していくこととしまして、まずそのひとつです。

 『馬の碑』というのがありました。開拓に貢献した道産子馬のために建立された獣魂碑の類だと思いましたが趣は随分異なるようです。

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 『アオ』の壮絶な生涯ですが、利口というより『ア●』という気がしないでもありませんし、その後の近所の追悼も強引な感が拭えません。

 十勝開拓の初期、晩成社の依田勉三という人が詠んだ『開拓の始めは豚とひとつ鍋』という句があります。開拓初期は凶作続きで蓄えの食糧も底をつき、豚と同じものを食べてしのいだという意で、その開拓生活の厳しさを物語っています。(別解釈で『開拓地に渡るために全財産を投げ打って豚と鍋ひとつしか残っていなかった』というのもあります。)

 今ではほとんどが家畜の飼料の燕麦(オーツ麦。カラス麦ともいう)も当時は人の主食となることも多く、馬の分まで回ることはあまりありませんでした。(以外にもタンパク質、ミネラル分など栄養価は高い。でもオートミールはおいしくなかった…)
 そんな時代、馬にとっては贅沢なものをお腹が破裂するほど食べられた『アオ』はある意味、幸せだったのかもしれません。

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コメント

色々歩いてて気になるキーワードが“私設”なんですよね、私設には夢があります。
某廃墟で『馬の碑』を見つけたときはビックリしました。

投稿: カナブン | 2007年3月26日 (月) 08時16分

近頃は私設がNPO法人(法人?)という肩書きになっている所もあるので、正直、判断に困ります…

投稿: ねこん | 2007年3月26日 (月) 12時03分

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