然○マヨヒガ 春を待つ
2007年2月。今年は、まとまった雪が数回あったものの数多の老家屋たちには過ごしやすい冬だったのかな。ここへ来るのは昨年から3度目。さほど人の名残があるわけではないのにどこか惹かれるのは、むしろ人の香りが残っていないから返って神がかっているような感が…
「遠野物語」の異界譚『マヨヒガ』。人が山中で迷い、辿り着いた豪農の館。そこは、豪華な漆器などがそろう裕福そうな屋敷。囲炉裏の火には鉄瓶がかかり湯気も吹いている。人がいるようで気配はまったく無い…一度そこを訪れた人は二度とこの館に出会うことは無く、欲に駆られた者が見つけられるところでもないといわれる。そして、この家の何かを持ち帰ってきた者は裕福に暮らす幸運が与えられるそうだ…解説書を読んでいただけですが『遠野物語』の中では有名な話だそうです。
『マヨヒガ』は『迷い家』とも呼ばれる。現実と紙一重の異界。それでいて幸運をもたらす不可思議な屋代。私が『廃墟』に向かうのは、日常から逸脱した『マヨヒガ』の異界感を求めているのかもしれません。
『然○廃墟』は私の記憶の片隅から北海道廃墟椿を通して、私の元へ「ときめき」と「ひらめき」を持って現出した私の『マヨヒガ』だったのでしょう…彼は消えることなくそこにあり、時代の空と大地。そしてその間をうごめく者たちを静かに傍観し続けているのです。それはあたかも、孫の「おいた」を暖かく見守る祖父の姿にも似ている…そんな気がします。 しかして、この迷い家、北の動物たちも誘われてよく来ているようです。
一日じっくり撮影して、お気に入りのBGMなんかつけたりしてスライドショーするといい感じですね。『姫神』がいいなー。自己満だけど…
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神々の詩 アーティスト:姫神 |
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コメント
おはようございます。
今年は雪が少ないけどここは深そうですね、静かな雰囲気の雪景色廃墟は好きです。
BGMと言っていいのか、廃墟内で私の頭に流れるのは昔FMでお昼にやってた「細川俊之のワールドオブエレガンス」。
投稿: カナブン | 2007年2月26日 (月) 08時04分
何となく覚えてる。「ワールド♪ワールド…」とかいう感じのジェットストリームの番組の曲っすか?
投稿: ねこん | 2007年2月26日 (月) 08時28分
それそれ、ジェットとは別の番組ですがワールド好きはジェットも好きです。
私もワールドにポエムを投稿したかったけど、いまいちセンスがなくて・・・
投稿: カナブン | 2007年2月26日 (月) 19時33分
カナブン様
たしかワールド~♪はお昼時の番組でしたっけ?
弁当食べながらには不似合いな時間帯だった記憶が…
札幌在住時は、ほとんど中央バスターミナルの地下で蕎麦ばかりたべてた気がします。あとはこがねちゃん弁当♪
投稿: ねこん | 2007年2月26日 (月) 20時14分