ここで、このホテルの真実も少し語っておきましょう。
このホテルの名は「ゆり」でも「ヤマユリ」でもありません。
このホテルが廃墟となった後、ここを終の場所にした方が現実にいたそうです。
そのため、返って「心霊スポット」の濡れ衣を着せられることになりました。
生活苦から住処を追われた方を黙って受け入れたのは、唯一この『ゆりホテル』だけだったのです…。